「お問い合わせ内容をご自由にご記入ください」
この一言が、知らぬ間にユーザーの手を止めているかもしれません。
自由に書ける=良いこと、とは限らない。今回は、自由記述欄が離脱の原因になる理由と、改善の工夫について解説します。
自由記述欄が“心理的なハードル”になる理由
一見、自由に書ける欄は「ユーザーに優しい」設計のように思えます。
しかし実際には、「何をどこまで書けばいいか分からない」→「この内容で良いのかな?」→「やめてしまう」という離脱の流れにつながりやすいのです。
例えば、「ご質問・ご要望があればご自由にお書きください」などの記述欄。
記入しなくても良いとは言え、そこに空欄があることで“何か書かなくては”というプレッシャーが生まれます。
特にスマートフォンからのアクセスでは、長文入力の煩わしさが心理的負担をさらに増大させます。
書かせすぎるフォームの3つの問題点
自由記述欄の多用は、以下のようなマイナス効果を生むことがあります。
① 回答に時間がかかる
→ ユーザーは「文章を考える」という作業を強いられ、途中でやめてしまうリスクが高まります。
② 書き方に迷う
→ 何をどこまで書けばいいか分からず、「これでいいのか?」と不安になってしまいます。
③ 運営側も扱いづらい
→ 書き方がバラバラで集計や対応が難しく、効率的な対応がしにくくなる場合もあります。
このように、ユーザーにも運営側にも不利益が生じるのが、自由記述を多く設けすぎたフォームの落とし穴です。
よくある質問:自由記述って本当に必要ないんですか?
フォーム改善を進めると、こうした疑問が出てきます。ここでは初心者が感じる疑問にお答えします。
Q1:自由記述をなくすと、細かい要望が拾えなくなりませんか?
A1:よくある要望は、選択肢や分岐で対応できます。どうしても必要な場合は最後に1つだけ設けましょう。
Q2:具体的な質問をもらった方が営業しやすいのでは?
A2:それよりも「まず問い合わせしてもらう」ことが大事です。細かい要望は、返信メールやヒアリングで十分拾えます。
Q3:自由記述がないと、ユーザーの気持ちが伝わらないのでは?
A3:ユーザーが書きたいことがあるなら、短くても書いてくれます。むしろ強制的な記述欄の方が離脱を生みやすいです。
Hospiiなら、自由記述を“自然に”導く設計が可能
Hospiiは1問ずつ会話形式で進むチャット型フォームです。だからこそ、いきなり自由記述を求めることなく、ユーザーの状態に合わせて質問を進めることが可能です。
例えば、
- 「ご相談内容を選択してください(選択式)」
- 「詳細があればご記入ください(任意)」
というように、段階を踏んで入力を促す設計ができます。
しかも、Hospiiはノーコードツールではありません。設問の順番や文言、分岐の設計など、すべて弊社で対応するため、お客様に設定の手間は一切かかりません。
選択式+1つの自由記述が理想形
自由記述欄は“ゼロ”にする必要はありません。ポイントは、「最後に1つだけ、任意で設ける」という設計です。
まず選択式や定型パターンで悩まず答えてもらい、「どうしても書きたいことがあれば、ここに書いてください」と軽く添える。
このスタイルが、ユーザーにも運営にも優しい設計です。
まとめ:書かせないことで、成果が上がる
自由記述は“自由”な分、入力者にとって負担にもなり得ます。
フォームは「書いてもらう場所」ではなく「行動してもらう場所」──その視点で設計を見直してみましょう。
御社専用のサンプルも作成可能ですので、お気軽にお問い合わせください!また、お困りの際はWeb広告の運用代行も可能です。フォーム改善から集客支援まで、まるごとお任せいただけます。