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「マルチステップフォームにすれば離脱が減る」は本当か?1ページフォームとの使い分けで差が出る落とし穴
「マルチステップフォームにすれば離脱が減る」は本当か?1ページフォームとの使い分けで差が出る落とし穴

「マルチステップフォームにすれば離脱が減る」は本当か?1ページフォームとの使い分けで差が出る落とし穴

更新日:2026.07.21  投稿日:2026.07.24

「マルチステップフォームにすれば離脱が減る」は本当か?1ページフォームとの使い分けで差が出る落とし穴

お問い合わせフォームの離脱を減らす方法として、「入力項目を複数のページに分けたほうがよい」という話を耳にしたことはないでしょうか。一見すると、一度に表示される項目が少ないほうがユーザーの負担も減り、完了率が上がりそうな気もします。しかし実際に試してみると、思ったほど離脱が減らない、あるいはむしろ完了率が下がってしまったというケースも少なくありません。「分けるか、まとめるか」の判断には、見落とされがちな落とし穴が潜んでいます。

マルチステップフォームが支持されてきた背景

マルチステップフォーム(Multi-Step Form〈マルチ・ステップ・フォーム〉)とは、入力項目を複数のステップに分割し、ユーザーが少しずつ回答していく形式のフォームです。CVR:Conversion Rate〈コンバージョン・レート〉改善の文脈でよく取り上げられるのは、一画面あたりの情報量を絞ることで、心理的な負担を下げられるとされているからです。

実際、長大な1ページフォームを目の前にしてブラウザを閉じてしまった経験は、多くの方にあるはずです。「入力項目が一気に見えること」自体が離脱の引き金になるという指摘は、それなりに筋が通っています。

「ページを分ければ離脱は減る」という誤解

ただし、ここに大きな落とし穴があります。「ページを分けただけ」のフォームは、必ずしも離脱を減らしません。

多くの企業はフォームを2、3ステップに分けただけで「マルチステップ化した」と考えがちですが、本当に重要なのは「ユーザーがどんなリズムで質問に答えられるか」という体験そのものです。

たとえば、最初のステップに「会社名」「部署名」「役職」などのビジネス情報を並べてしまうと、ユーザーは「ここから先は重い質問が続きそうだ」と身構えてしまい、最初のステップですら離脱します。「分ける」こと自体に効果があるのではなく、「何をどの順番で聞くか」が本質なのです。

1ページフォームのほうが向いている場面もある

逆に、すべてのケースでマルチステップが優れているわけではありません。

入力項目がもともと3、4個しかないような短いフォームの場合、ページを分けることで「次へ」ボタンを押す手間がかえって増えてしまいます。「次へ」「戻る」を繰り返しているうちに、ユーザーが「面倒だな」と感じて離脱するリスクすらあります。短いフォームほど、すっきりと1画面で完結させたほうが完了率が高くなることもあるのです。

本当に差が出るのは「対話のリズム」

ここで考えたいのが、「フォーム」という枠組みそのものから一歩離れた発想です。

フォームは本来、ユーザーから情報を「もらう」ためのものですが、その情報の引き出し方が一方的だと、どうしてもユーザーは「アンケート用紙に回答させられている」ような気分になります。問い合わせは本来、対話の入り口であるはずなのに、フォームの形式がそれを阻んでしまっているのではないでしょうか。

ここで近年注目されているのが「チャット型フォーム」というアプローチです。1問ずつ会話のように質問が現れ、ユーザーは1つの問いに集中して答えればよくなります。マルチステップフォームの「負担を分割する」思想を、より自然な形に進化させたものとも言えます。

1問ずつ進むことで生まれる心理的安心感

チャット型フォームでは、ユーザーは目の前の1問だけに集中できます。「あと何項目残っているのか」というプレッシャーが薄れ、入力中の離脱が起きにくくなります。UX:User Experience〈ユーザー・エクスペリエンス〉の観点でも、ユーザーの認知負荷を最小化できる点は大きな強みです。

順序を柔軟に設計できる

シナリオ設計次第で、まず答えやすい質問から始め、徐々に踏み込んだ質問へと自然に誘導することができます。最初に「興味のあるサービス」を選んでもらい、その答えに応じて次の質問内容を変える、といった分岐も可能です。「ページを分ける」発想の先にある、より柔軟な仕組みと言えるでしょう。

マルチステップ化を検討する前に確認したいこと

フォームをマルチステップ化するかどうかを判断する前に、次の3つを確認することをおすすめします。

  1. フォームの項目数は本当に分割が必要なほど多いか
  2. 最初のステップに「答えやすい質問」を置けているか
  3. 進捗バーや残り質問数の表示など、ユーザーが「ゴールまでの距離」を把握できる仕掛けがあるか

これらが整わないままページだけを分けても、「ページが増えただけのフォーム」になりかねません。

よくある質問

Q. マルチステップフォームと1ページフォームのCVRはどちらが高いですか?

一概には言えません。項目数や業種、ユーザーの検討段階によって結果は変わります。重要なのは「形式」ではなく、ユーザーが負担なく答えられる「順序」と「リズム」を設計できているかです。A/Bテスト(A/B Test〈エー・ビー・テスト〉)で自社サイトに合った形式を検証することをおすすめします。

Q. すでにあるフォームを、すぐマルチステップに変えるべきですか?

まずは現状フォームの離脱が「どのタイミングで起きているか」を分析することをおすすめします。最初の項目で離脱しているのか、入力途中で離脱しているのかによって、打ち手は変わります。原因を見極めないままページ分割を行うと、効果が出ないどころか逆効果になることもあります。

Q. チャット型フォームはマルチステップフォームと何が違いますか?

マルチステップフォームは「複数項目をまとめて一画面に表示し、ページを分ける」形式です。一方のチャット型フォームは「1問ずつ会話のように質問が現れる」形式で、ユーザーが意識する「次に答えるべきこと」を最小単位に絞れる点が大きな違いです。心理的な負担を下げる方向性は近いものの、体験の自然さに差が出ます。

まとめ

「マルチステップにすれば離脱が減る」というのは、半分正解で半分不正解です。本当に効果が出るのは、ステップ数を分けたかどうかではなく、ユーザーが負担を感じない順序とリズムで質問に答えられる設計になっているかどうか、ではないでしょうか。フォームの形式を選ぶ前に、「自社のフォームはユーザーにとってどんな体験になっているか」を一度見直してみる価値があります。

フォームの離脱率改善にお困りでしたら、ぜひHospiiの30日間無料トライアルをお試しください。チャット型フォームの効果を、まずは実際に体験してみてください。

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