BtoBビジネスにおいて、ウェブサイトからの問い合わせフォームは重要なリード獲得チャネルです。チャット型メールフォームは、従来のフォームが抱える高い離脱率という課題を解決し、EFO(エントリーフォーム最適化)を推進するツールとして注目されています。特にBtoB分野では、単に件数を増やすだけでなく、「成約に結び付く本気度の高いお問い合わせ」を効率よく増やす点で、大きな効果を発揮します。
1. リードの質を高める「安心感」と「対話形式」
チャット型フォームの導入企業からは、「変なお問い合わせがすごく減って成約に結び付きやすいお問い合わせが増えた」という声が上がっています。これは、ユーザーが感じる不安感を取り除くチャットフォームならではの機能によるものです。
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ユーザーの不安を解消する
従来のフォームで長々と相談事を書いてくるユーザーは、少なからず不安に思っています。ユーザーにとって企業は「どこの誰だかもわからない状態」であり、その不安から、要領を得ないお問い合わせになってしまうことがあります。
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一対一の対話形式による安心感
チャットフォームは「一対一の対話形式」であり、ユーザーは企業の担当者と会話をしているかのような感覚になります。アイコンで顔が出たり、担当者が名前を名乗ったりする単純なことであっても、ユーザーに強い安心感を与えることができ、結果として変なお問い合わせがグンと減るのです。
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無駄な情報入力を減らす
ユーザーは、聞かれた内容にだけ答えていく一問一答方式になるため、長々とした長文のお問い合わせが減り、フォームからの離脱を抑制します。
2. 営業効率を最大化するシナリオ設計
BtoBにおいて、チャット型フォームは単なる受付窓口ではなく、効率的なリードスクリーニングと次のアクションへの誘導を担う「ウェブ接客」ツールとして機能します。
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次のアクションを提示して明確にする
質の高いお問い合わせを増やす秘訣の一つは、「次のアクションを提示して明確にする事」です。企業側は、「お問い合わせの後に資料が欲しいのか、打ち合わせが必要なのか」など、最終的にユーザーに何をしてもらいたいのかを先回りして質問にしていくことが大切です。これにより、ユーザーは「次があるならその時に聞けばいい」と考え、長文のお問い合わせは確実に減ります。
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営業メール対策と業務効率化
チャットフォームは一問一答方式の対話型で、チャットフォーム開始時には自由記入欄があるかどうかもわからない設計になっています。このため、「数撃ちゃ当たる」という営業メール部隊がたどり着くことが難しく、営業メールが減る効果があります。これは、業務効率を上げる意味で良い結果をもたらします。
3. BtoBにおける多様な活用事例
チャット型メールフォームは、シナリオを自由に設定することが可能であり、様々なBtoBの場面で利用されています。
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具体的な活用例
「お問い合わせ獲得」シナリオのほか、「申し込み受付」シナリオ、「ウェブ接客」シナリオなどがあります。導入事例としては、「リクルートサイト採用応募フォーム」や「無料説明会申込フォーム」の受付、また「工務店リフォーム対応フォーム」や「弁護士相続相談フォーム」など、専門性の高いサービスにおける相談受付にも活用されています。
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継続的な改善による効果最大化
コンバージョン率の向上を目指す上で、複数のシナリオを用意してA/Bテストを実施し、より問い合わせ効果の高いシナリオを作ることが可能です。例えば、BtoBユーザーに対して、より丁寧に「お名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」と聞くなど、聞き方を変えることで離脱率を減らせるかを検証できます。
このように、チャット型フォームは、BtoBビジネスにおけるリード獲得において、ユーザーに「お問い合わせしやすい」体験を提供することで離脱率を下げると同時に、質の高いお問い合わせを抽出し、営業効率を高めるための重要な役割を果たします。